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葵と亜香音(1)

「さーて。お洗濯が終わったし、次はお掃除しなくちゃ」
佐々島葵は、ピンクのエプロンで濡れた手を拭きながら、部屋の隅に置いてある買ったばかりの掃除機に目をやった。旦那の転勤で先月このマンションに引っ越してきたのをきっかけに、購入したものだ。

ピンポーン!
ドアチャイムが鳴った。
(誰だろう?)葵がリビングのインターホンの画面を覗くと、隣の部屋の坂上亜香音の姿があった。
「隣の坂上です」インターホンのスピーカから亜香音の声がした
「はーい。今、開けます」
葵は玄関に行き、ドアを開けた。

「おはようございます。隣の坂上です。」亜香音は軽く会釈をした。
「おはようございます。」
「突然お邪魔しちゃって・・・今、大丈夫ですか?」
「え、ええ・・・」
「もしよかったら、一緒にお茶でもどうかなって思って・・・」
洋菓子店のロゴが入った紙袋を、亜香音が差し出した。
「あっ、どうも・・・さあ、上がってください」
手土産持参で来た隣人を帰すわけにもいかず、葵は亜香音を家の中に招き入れた。
「ありがとう。お邪魔します」

リビングのソファーに亜香音を案内すると、葵はキッチンに立った。
「今、コーヒーを入れますね」キッチンカウンター越しに話しかける。
「ありがとう」
「引っ越しの荷物がまだ、あんまり片付いてなくて・・・」
「そう?・・・きれいに片付いていて、うらやましいいわ。ご主人が手伝ってくださるんでしょう」
「そんなことないですよ。うちの主人、出張が多くて・・・」葵が愚痴をこぼしながらコーヒーを運んできた。
「うーん。いい香りだわ」
葵と亜香音はソファに並んで座り、コーヒーを飲み始めた。

「ところで、さっきの話だけど・・・旦那さん出張が多いの?」亜香音が切り出した。
「そうなんです。なかなか家にいないんですよ」
「うちと一緒ね」
「坂上さんのご主人もそうなんですか」
「そうなのよ。殆ど家にいなくて・・・私なんかほったらかしね」
「寂しいですね」
「そういう、佐々島さんも寂しいんじゃない?」
「でも、坂上さんみたいな方がお隣ですごくうれしいです。」
「本当!うれしい!」亜香音は葵の両手を握った。
「いつでも遊びにきてくださいね」葵も笑顔で答える。
「じゃあこれから、仲良くしてね。・・・じゃあ、これからは葵さんって呼んでいいかしら。私のことは亜香音でいいから」
「もちろん・・・亜香音さん!」見知らぬ土地で、新しい友人ができたことを葵はうれしく思った。

「ところで・・・葵さんの手って白くて、すべすべ・・・うらやましいわ」亜香音は、握った手をさすりながら言った。
「そうですか・・・」葵が戸惑っていると、亜香音の手が、手首、ヒジ、二の腕とゆっくりと上っていった。
まだ知り合ったばかりなのに旧知の仲のように振る舞う亜香音の手の動きは優しく、そしてなぜか官能的に感じられる。亜香音にじっと見つめられて、葵は動くことができなかった。

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